日本の仏教において、故人を偲ぶ行事として四十九日という期間があります。また、この四十九日にあたる日は友引と呼ばれ、特別な意味があります。今回は、四十九日と友引について解説します。
四十九日とは、亡くなった人が生前にした罪や悪業を清め、また、次の世界での幸福を祈るための期間であり、仏教の習慣に基づいた行事です。四十九日が過ぎると、故人は成仏し、新たな世界へと旅立ちます。
そして、四十九日にあたる日は友引と呼ばれ、特別な意味を持っています。友引とは、「友が引く」という意味で、この日によく友人を招いて、故人を偲ぶ集いをする習慣があります。また、この日には故人を供養するための仏事が行われることもあります。
友引の由来は、奈良時代の僧侶・道鏡が提唱した「六曜」という暦法にあります。この六曜には、先勝・友引・先負・仏滅・大安・赤口の六つの曜日があり、それぞれに吉凶があります。友引は、先勝に次いで吉とされ、この日に友人を招いて楽しむことができるとされていました。
四十九日と友引は、故人を偲ぶ行事として大切な意味を持っています。大切な人を失った場合には、この習慣を通じて故人を偲び、心を癒すことができるかもしれません。