バーソロミュー・くまは、身長が約689cmの巨大な人物で、特徴的な熊の耳のある帽子をかぶり、いつも聖書を持ち歩いています。彼はかつて国の王でしたが、その後追放され、海賊として恐れられる存在になり、「暴君くま」という名前で知られるようになりました。しかし、後に彼は王下七武海の一員として政府に忠実に働くようになります。くまは「ニキュニキュの実」の能力を持っており、この能力によって掌の肉球から様々なものを弾き飛ばすことができます。この能力は斬撃や火炎を弾き返すだけでなく、疲労を他人に移すことも可能です。彼は自分自身を弾き飛ばすことで高速移動も実現できます。
くまは、あるエピソードで初めて登場し、その後別のエピソードで本格的に姿を見せます。彼は当初、世界政府から特定の海賊団を排除する命令を受けていましたが、実は革命軍の重要なメンバーでもありました。彼と革命軍のリーダーとの関係が示唆されています。また、くまは一見敵対しているように見える海賊団を幾度となく助ける行動を見せています。ある場面では、ルフィ率いる海賊団を攻撃しようとしますが、最終的には疲労を他のメンバーに移して見逃し、別のエピソードでは海賊団を分散させますが、これは彼らを救うための行動でした。さらに、自身の意志を失う前に、船を守るようプログラムされたことも明らかになっています。
バーソロミュー・くまは、一見無感情の人間兵器パシフィスタのように見えますが、実は感情を持つ普通の人間でした。彼の生い立ちには特異な事情があり、生まれながらにして「バッカニア」という特殊な種族に属していました。この種族は『ONE PIECE』の世界において、古代の大罪を犯したとされ、人間よりも堅い体を持ち、巨人族の血を引いているとされています。くまの父親はこの事実を隠していましたが、ある血液検査の結果が漏れたことで、くまは幼い時に親と共に天竜人の奴隷にされました。天竜人は『ONE PIECE』の世界を支配する高貴な王族です。くまは生まれつき奴隷であり、「ニカ」という太陽神を信仰していました。彼は「ニカ」を自らと同族を解放する神と信じていたのです。
くまが最初に登場した際から、彼の背景にはヒントが隠されていました。彼が持つ聖書には、「ニカ」という言葉はないものの、太陽の図が描かれていることが確認できます。さらに、最新のエピソードでは、「ゴッドバレー事件」に彼が奴隷として関わっていたことが明かされました。この「ゴッドバレー事件」は、『ONE PIECE』の世界で38年前に起こったロックス海賊団と海軍、その他の海賊連合軍との大規模な戦闘であり、この戦いでゴッドバレーという島が消滅しました。この事件には天竜人、ロジャー、ガープ、そして幼いシャンクスなどの重要人物や古代兵器などの重要な要素が絡んでいます。
最新のエピソードでは、幼少期のくまが奴隷としてイワンコフとの驚くべき出会いを果たしたことが描かれています。この出会いは、くまが後に自由軍、そして革命軍の創設に関与する重要なきっかけとなったと推測されます。イワンコフは革命軍の主要メンバーであり、ドラゴンの部下です。ドラゴンはルフィの父であり、海軍中将ガープの息子にあたります。ガープとロジャーは、ゴッドバレー事件に参加し、ロックス海賊団を撃破したことで知られています。くまがどのようにドラゴンと出会い、その後の道を歩むのかは非常に興味深い点です。
さらに、最新のエピソードでは天竜人がゴッドバレーで先住民や不要になった奴隷を狩る際に使用したとされる6つの宝箱が描かれています。これらの宝箱には、「ニキュニキュの実」を含む複数の悪魔の実が含まれていたとされています。このような描写から、くまや革命軍、そしてゴッドバレー事件との間に深い関連性があると推測されるのです。